予想どおりに不合理
―裏表紙の本の概要
「現金は盗まないが鉛筆なら平気で失敬する」「頼まれごとならがんばるが安い報酬ではやる気が失せる」「同じプレセボ薬でも高額なほうが効く」
人間は、どこまでも滑稽で「不合理」。でも、そんな人間の行動を「予想」することができれば、長続きしなかったダイエットに成功するかもしれないし、次なる大ヒット商品を生み出せるかもしれない!行動経済学ブームに火をつけたベストセラー。
「行動経済学」って結構面白いと思っていて、経済学自体が全くわからない人にとっても取っつきやすいかと。
行動経済学のブームの火付け役みたいな本です。
もともと伝統的な経済学では、人間は合理的な存在であると考えられてきたみたい。
実際はそうではない事は自身の経験上感じていたけど、言語化ができなかったから本書に明快に書かれていて面白い。
上記の経験は、
例えばしなければいけない電話やメール、無料期間内での解約を先延ばしにする等枚挙にいとまがない。
筆者曰く、このような意思決定の不合理さには一定の法則性があるとの事。
それらの法則を実際に実験を通じて明らかにして、経済理論とする内容を書かれている。
人間の直感って頼りになるし基本的には合理的な判断が可能と思っている。
しかし、完璧ではないからミスも多いし、不合理な選択もしがち。
仕事に置き換えても明らかにメリットの方が大きいのに、先方が合理的判断を下さない際にはやきもきしていたけど、人間は完璧ではないという考えを念頭に置くだけでも仕事はやりやすくなるかもしれない。
ましては、人間は不合理だからこそ製品やサービスがありふれていて、商売が成り立っているのだと。
本書、行動経済学を理解したうえで仕事に活かせることができれば、
マーケティング担当や営業担当は結果が残せるのではないだろうか。
だらだらっと感想を書いてみました。